2014年 12月 08日
「比丘たちよ、物象(色)は無常である。物象をしてあらしめる因と縁もまた無常である。無常なる因と縁とによりて生起する物象が、どうして常恒であろうか」ブッダのことば『相応部経典』(サンユッタ・ニカーヤ)より 本日はお釈迦様(ブッダ)が悟りをひらかれた日、成道会です。 お釈迦様はすべてのもの(物象)は無常(永遠ではない・常に同じではない)であると説かれました。 そして因と縁、因縁もまたそうであると説かれました。 因とは原因の直接の要因。 縁とは原因の間接的な要因のことです。 よく「ご縁をいただく」という言い方をします。 私達からの目線ですと、身の回りから受ける要因ということですね。 それら因も縁も無常である、ということは因も縁も一度きりということです。 ですので「ご縁」という言い方がなされるわけですね。 今日と同じ日は二度と来ない、ということですし、今出会った人とまた出会えるわけではない、ということです。 この因と縁の無常という考えが、今の一瞬ですらもう同じ一瞬は来ない、ですので今の一瞬一瞬を大切にしましょうという考え方になり後々の茶道の言葉である「一期一会」という有名な言葉の思想の根本になってくるのです。
by hechimayakushi
| 2014-12-08 15:01
| ことば
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